2020.10.14 Wednesday
アフターコロナ
コロナウイルスが騒がれ、非常事態宣言が出されたのが4月。もうそれから半年が経とうとしています。私たちの仕事も大きく変わりました。百貨店でのプロデュース案件も全てキャンセルとなり、大きな収入の場を絶たれてしまいました。突き付けられた現実に戸惑い、事態を冷静に見始めると襲ってくる恐怖・・。大きなものを失い、あるのはゆったりと流れる時間だけでした。事態が急変したのは、子供たちも同様でした。入学式の次の日から夏まで学校に行けず、遠足もなくなり、修学旅行もなくなり、音楽会もなくなり、運動会もなくなり・・。特に最年長の子供たちはどれだけ大切な思い出が失われたのか、その小さな心の大きな痛みを思うと言葉を失ってしまいます。息子が参加する自然体験学習もなくなりました。淡路島で自然に触れ、はんごう炊飯をし、キャンプファイヤ―をし、親元を離れ少し不安の中でお友達と学び、一緒に寝て・・。それはそれは楽しい一生の思い出になったことでしょう。でもその思い出は実現することはありません。しかし・・・!実現しないと思っていた自然体験学習が思いもよらない素晴らしい形で実現したのです。当然淡路島にも行けず、キャンプファイアーもできません。しかし行けない、出来ないという現実を直視し、その現実を受け入れ、今までにない小学校の校舎での体験学習を実現しようと、失われる思い出をそれ以上の思い出に変えようと、必死に知恵を絞り、新しい体験作りに全力で取り組まれた先生方の強く温かい想いと、その新しい体験を心から楽しもうとワクワクする子供たちの素直な心がそこにはありました。
この体験学習を目の当たりにし、私は激しい衝撃を受けました。早くコロナ前の状態に戻って欲しい・・と心のどこかで願っていました。しかし、半年たった今も変わらぬままです。その一方でコロナ後のこの現状を受け入れ、そして前向きに新しい世界に飛び込み、以前よりも楽しく豊かな体験を実現させている。そして過去にとらわれず今を最大限に楽しんでいる。アフターコロナの私の生き方に大きな大きな気づきと勇気をもらいました。パヴェアルチザンも新しい道を今、突き進んでいます。スタッフ全員ワクワクして進んでいます。お店作りも一新します。お客様との楽しい笑い声が響く日々を夢見ながらワクワクして進んでいます。コロナがあったから素晴らしい今がある・・と心の底から皆で喜びあえる日が早くきますように・・。